
- 寸法
- 48.2 x 33.7 cm
- 技法・素材
- 黒い紙にガッシュ(作家自身の台紙に貼付)
- 所蔵
- 個人蔵(スイス)
Pointillé
1935年
✦ 見どころ(技法・色彩)
黒い紙を支持体とし、不透明なガッシュを用いて無数の小さな色彩のドットを整然と配列する点描技法が使われています。原色に白を混ぜたパステル調の中間色が、黒い背景と強いコントラストを生み、暗闇で発光するような視覚効果をもたらしています。
✦ この絵の舞台
パリ郊外のヌイイ=シュル=セーヌにあった共同住宅の一室が制作の舞台です。特定の現実の風景は描かれていませんが、カンディンスキーが当時熱中していた顕微鏡写真に映るアメーバやプランクトンといったミクロの生物世界がインスピレーション源となっています。
✦ 時代背景
1933年にナチスが政権を掌握し、バウハウスが閉鎖。カンディンスキーの作品は「退廃芸術」として没収されました。1934年にパリへ亡命したものの、当時のフランス画壇ではシュルレアリスムや有機形態表現が主流であり、彼の幾何学的な抽象は「時代遅れ」と見なされる傾向がありました。

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