
- 寸法
- 45 x 54.5 cm
- 技法・素材
- キャンバスに油彩
- 所蔵
- 個人蔵
Behauptend
1926年
✦ 見どころ(技法・色彩)
バウハウス期を代表する「クールな抽象」の特徴である、明確な幾何学的形態と鋭い輪郭線、厳密な構成が見どころです。油彩の重厚な素材を用いながらも、細部ではインクと薄いグラデーションの効果を共存させており、冷徹な構築性と抒情性が同居しています。画面には黒や白の大きな面を背景に、青い三角形や色とりどりの格子模様、円などが、精緻なバランスを保って配置されています。
✦ この絵の舞台
実在する特定の場所は描かれていません。画家が「クールな抽象」と呼んだ、純粋に精神的かつ非具象的な構成領域が広がっています。しかし、その創作を支えた物理的な舞台としては、ドイツのデッサウに建設された教員宿舎、マイスターハウスが挙げられます。幾何学的調和に満ちたこのモダンな建築環境そのものが、本作の背景的な磁場として機能しています。
✦ 時代背景
1925年、ワイマールのバウハウスは右翼勢力からの政治的圧迫により閉鎖され、デッサウへと移転しました。新しい学校の教育方針は、工業や建築、合理的なデザインへと傾斜していきます。カンディンスキーはこうした合理主義的・構成主義的な美学に直面し、それらを自身の「精神性」の哲学と調和させる道を模索しました。本作は、ナチズムの台頭など混沌とした外界の政治的混乱に対する意思表示でもあります。

出典・参考資料
おすすめの絵画
ほかの画家
内容に誤りがある場合は こちらからご報告ください
このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシーと利用規約が適用されます。





















