Murnau ムルナウ
1908年
表現主義

- 寸法
- 32.9 x 40.5 cm
- 技法・素材
- 厚紙(カードボード)に油彩
- 所蔵
- 個人蔵
✦ 見どころ(技法・色彩)
自然光を写し取る印象派的な態度を排し、主観的な色彩の力を引き出しています。厚紙の上に、戸外でスケッチを行うかのように極めて速く、ダイナミックな筆致で描かれました。イエロー、グリーン、ブルー、ディープなバイオレットが画面を支配し、中央にはピンクの道路が走ります。周囲の建物は不要なディテールを省いた矩形のカラーブロックへと圧縮され、新たに導入されたジンクホワイトが色彩に強度と輝度を与えています。
✦ この絵の舞台
ミュンヘンから南に約70キロメートル、バイエルン・アルプス山麓のスタッフェル湖に近接する小都市ムルナウが舞台です。宿「ガスホーフ・グリースブロイ」の至近、オーベルマルクトからヨハニス通りを東へと見通す視点が採用されています。1906年から1910年にかけて計画的な都市美化運動によって整えられた独特な家並みや、背景にそびえるアルプスの稜線が、画家に深い安らぎと創作の場を提供しました。
✦ 時代背景
1908年、カンディンスキーとミュンターはヨーロッパ放浪の末、ムルナウに滞在しました。当時ヨーロッパ全土を覆っていた急激な工業化とモダニズムの進展に対する美学的反発として、彼らは南ドイツの田園地帯に原始的な自然とスピリチュアリティを見出しました。この滞在にはヤウレンスキーらも合流し、後の「青騎士」へと繋がる表現主義スタイルの基盤が構築された、美術史における重要な転換期です。

おすすめの絵画
出典・参考資料
ほかの画家
内容に誤りがある場合は こちらからご報告ください
このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシーと利用規約が適用されます。








_by_Ilya_Repin_-_%D0%9D%D0%B5%D0%B0%D0%BF%D0%BE%D0%BB%D0%B8%D1%82%D0%B0%D0%BD%D0%BA%D0%B0.webp)










