Portrait of the Infanta Margarita 王女マルガリータの肖像

1654年

Portrait of the Infanta Margarita

スペイン・バロック期を代表する画家であり、セビーリャに生まれマドリードで没した。

透き通るようなサーモンピンクと銀色のドレスに身を包んだ、まだあどけない3歳の少女。 傍らの小さな机に置かれたガラス花瓶には、彼女の名前にちなんだマーガレットなどの花々が美しく生けられている。

スペイン国王フェリペ4世が目に入れても痛くないほど溺愛した愛娘の、愛らしい日常の一コマ。 でも実は、この無垢な肖像画には、危機に瀕していた大帝国の重い運命が託されていた。

王位継承者だった兄が急死し、当時のスペイン・ハプスブルク家を繋ぐ唯一の血筋となってしまった彼女。 この絵は、遠く離れたウィーンの宮廷にいる未来の夫(しかも実の叔父)に、彼女の健やかな成長を伝える「お見合い写真」として描かれたものだった。

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