
- 寸法
- 61.2 x 50.8 cm
- 技法・素材
- 紙にグアッシュ、中国インク、鉛筆の痕跡
- 所蔵
- 個人蔵
Étude pour ‘Les Constructeurs’
1951年
労働者
✦ 見どころ(技法・色彩)
鋼鉄の構造線や梯子といった冷徹な直線と、背景に広がる積乱雲の柔らかく丸みを帯びた形状が、鮮やかな対比を生み出しています。労働者の身体には斜線による陰影(ハッチング)が施され、巨大な鉄骨に負けない力強い存在感が表現されています。また、白や黒の無彩色に対して、赤、青、黄の鮮やかな三原色が配置され、過酷な労働現場に祝祭的な喜びを与えています。
✦ この絵の舞台
パリの南西に位置するシュヴルーズへと続く道路沿いが舞台です。野原の真ん中に突如として建設が開始された送電用の電力工場の現場が描かれています。夕暮れ時の広大な空を背景に、遥か高所の鋼鉄製の鉄骨の上で、安全綱もなしにしなやかに作業を進める労働者たちの姿がモチーフとなっています。戦後フランスのインフラ再建と近代化を象徴する情景です。
✦ 時代背景
1950年代初頭のフランスは、第二次世界大戦による大破滅からのインフラ再建と、国家的モダナイゼーションの最盛期にありました。全国各地で工場、送電網、高層住宅の建設が急速に進められていました。熱烈な共産主義者であったレジェは、この復興を支える肉体労働者たちこそが、戦後のユートピア社会を構築する新しいヒーローであると捉えていました。

出典・参考資料
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