Un Oiseau et deux papillons (La Journée d’été)
寸法
64.5 × 92 cm
技法・素材
カンヴァスに油彩
所蔵
個人蔵

Un Oiseau et deux papillons (La Journée d’été)

1948年

自然

20世紀前半に活躍したフランスの画家、彫刻家、映画監督。キュビスム運動に参画し、人体や自然を円筒形(シリンダー)の組み合わせで構成する独特の様式を確立したことか…

✦ 見どころ(技法・色彩)

レジェの後期様式を決定づけた「色彩の解放」が明瞭に示されています。モチーフを描き出す強固な黒い輪郭線と、背景の鮮明な原色の色面が視覚的に完全に遊離しています。平坦に塗られた極めて彩度の高い色が輪郭線を越えて広がり、画面全体に不協和音的なダイナミズムをもたらしています。

✦ この絵の舞台

本作は「夏の1日」という副題が示す通り、穏やかな光が降り注ぐ屋外の自然環境を舞台にしています。鳥や蝶といった牧歌的で生命感豊かなモチーフが選ばれており、1930年代以降にレジェの作品に現れた有機的な要素が、戦後の平和な自然への賛歌として結実した情景です。

✦ 時代背景

1948年のフランスは、第二次世界大戦の壊滅的な戦火から奇跡的な復興を遂げつつある社会再建の時代でした。帰国したレジェは、芸術を大衆のものへと解放する使命感を抱き、戦後の労働者たちに約束された「余暇」や、自然と触れ合う「平穏な休日」を美化する主題へと向かいました。

✦ 鑑賞のための問い

輪郭線から自由になり、画面に広がる鮮やかな色彩は、あなたには何に見えますか?

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