Les Constructeurs au vélo 自転車のある建設者たち
1950年

高く組まれた鉄骨と、その上で働く男たち。インクの太く自由な描線が、画面全体に骨太な臨場感を与えています。
画家フェルナン・レジェは、しばしば「機械の美」を讃えた人だと言われます。そこに描かれた人間も、ロボットのような無機質な存在だと。しかし、1950年に描かれたこのシリーズで、彼が目を目指したものは真逆でした。
実は、彼は機械に従う人間を描きたかったのではありません。むしろ、強固な金属の秩序の中で、なお「自由」であろうとする人間を描いたのです。レジェにとって、これは人間性が機械に勝利する姿でした。
きっかけは、ある夕方の光景です。当時69歳の彼は、パリ郊外のシュヴルーズへ向かう道を車で走っていました。そこで、高圧電線の鉄塔を組み立てる労働者たちを目撃したのです。
空高く、鉄骨にしがみつく男たち。その姿はまるで、巨大な発明品の中に迷い込んだノミのようでした。
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