
- 寸法
- 38.0 × 48.7 cm
- 技法・素材
- 紙にガッシュ、インク、鉛筆
- 所蔵
- 個人コレクション
La racine noire
1948年
自然
✦ 見どころ(技法・色彩)
「デッサン(輪郭線)と色彩の完全な分離」が最大の特徴です。力強く骨太な黒いインクで根の輪郭を描き、その上に赤、青、黄などの鮮やかな色面を配置しています。色は黒い線の中に収まることなく、画面上を自由に浮遊しており、ニューヨークのネオンサインから着想を得た画期的な技法です。
✦ この絵の舞台
フランス・ノルマンディー地方のオルヌ県アルジャンタンにある、レジェの実家の農場周辺が舞台です。地面に打ち捨てられ、風雨にさらされてうねる木の根や切り株が描かれています。レジェは夏の休暇でこの地を訪れ、その生々しい有機的な生命力に魅了されてデッサンを行いました。
✦ 時代背景
1945年の終戦後、フランスは社会再建の時代を迎えていました。アメリカ亡命から帰国したレジェはフランス共産党に入党し、芸術を富裕層のコレクションから解放しようとします。広く労働者や大衆の生活に還元すべきであるという、強い社会主義的ヒューマニズムの思潮が背景にあります。

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