Court of the Dances, Alcázar, Sevilla

1910年

Court of the Dances, Alcázar, Sevilla
寸法
95.3 × 63.5 cm
技法・素材
油彩・キャンバス
所蔵
J・ポール・ゲティ美術館(ロサンゼルス)

19世紀末から20世紀初頭にかけて、光の物理的なリアリティを追求し続けたスペインを代表する巨匠。

✦ 見どころ(技法・色彩)

真夏の強い木漏れ日と、それがつくり出す複雑な光の影や色の反射が見どころです。影の部分には黒を使わず、周囲の緑や赤茶色を巧みに混ぜ合わせることで、絶えず変化する自然の様子を表現しています。光がフェンスや地面に落ちてきらめく部分には、絵の具を厚く塗り重ねて現実味と建築の優美さを際立たせています。

✦ この絵の舞台

セビリアの王宮「アルカサル」にある「ダンスの中庭」が舞台です。前景にはレンガ造りの境界線とアラブ風の小道、緑色の木製フェンスが描かれています。視線は中庭を抜け、宮殿のエントランスの奥へと導かれ、かつてこの場所が誇った富貴の歴史やイスラム様式の精緻な美しさを感じさせる空間となっています。

✦ 時代背景

1910年、ソローヤは故郷スペインをテーマにしたセビリアの庭園や都市景観の連作を集中的に制作しました。前年のアメリカでの個展が大成功を収め、社会的リアリズムから距離を置くようになった彼は、スペインの風土や歴史的遺産と光がどのように作用し合うかという純粋な視覚的探求に精力を注いでいました。

✦ 鑑賞のための問い

木漏れ日が落ちる小道を歩いていくと、建物の奥にはどんな空間が広がっていると思いますか?

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