Corner of the Garden, Alcazar, Sevilla

1910年

Corner of the Garden, Alcazar, Sevilla
寸法
95.3 × 63.5 cm
技法・素材
油彩、カンヴァス
所蔵
J・ポール・ゲティ美術館(米国、ロサンゼルス)

19世紀末から20世紀初頭にかけて、光の物理的なリアリティを追求し続けたスペインを代表する巨匠。

✦ 見どころ(技法・色彩)

光そのものの「形態を規定する幾何学的な力」に焦点が当てられています。南スペインのクリアで眩い陽光が木々の緑を鮮やかに照らし出すと同時に、タイルの垂直・水平な構造線と直交する鋭い影の対比を生み出し、画面にモニュメンタルな安定感を与えています。

✦ この絵の舞台

アンダルシア地方セビリアに位置するイスラム・ムデハル様式の至宝、アルカサル宮殿の庭園です。色鮮やかな装飾タイルや幾何学的な植栽が特徴で、何世紀にもわたり蓄積された歴史的重厚さと、南スペイン特有の強烈な直射日光が調和する静寂に満ちた空間です。

✦ 時代背景

1910年に制作されました。前年にニューヨークで数十万人を動員する大成功を収め、近代的スペイン画壇の盟主としての地位を確立していた時期です。翌1911年に控えていたシカゴやセントルイスでの大規模な巡回展への出品を見据えて描かれました。

✦ 鑑賞のための問い

強い日差しと濃い影が交差するこの庭園で、あなたはどんな音を感じますか?

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