Byzantine Heads - Blonde ビザンティン風の頭部:ブロンド

1897年

Byzantine Heads - Blonde

チェコの南モラヴィア地方出身で、アール・ヌーヴォー様式を代表する世界的芸術家。

円形のフレームにおさめられた、美しく気品のある金髪の女性の横顔。 真珠や宝石がちりばめられた冠と白いスカーフを身につけ、背後には古代ビザンティンのイコンを彷彿とさせる、後光のようなアラベスク模様が広がっている。

女性の全身像に植物を絡ませるような彼のおなじみの構図とは異なり、本作ではあえて頭部と肩のみにフォーカスして切り取られている。 視線が頭部に集中するため、額を覆うエキゾチックな装飾の緻密さや、円形の境界を越えて流れるように波打つ髪の美しさがより一層際立っている。

だが実は、この「ブロンド」と対になる「ブルネット」の二作は、単なる美しい版画にとどまらず、ミュシャの芸術家としてのキャリアを大きく広げる重要なターニングポイントとなった。

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