
- 寸法
- 206 × 76 cm
- 技法・素材
- カラーリトグラフ、紙
- 所蔵
- ミュシャ財団、ニューヨーク近代美術館(MoMA)など
Medee
1898年
✦ 見どころ(技法・色彩)
主役のサラ・ベルナールは、恐怖と復讐の狂気に狂わんとする見開かれた眼で描かれています。暗いモザイク装飾の寒色、血のような深い赤、不穏な夕焼けのオレンジが対比され、画面全体に冷酷な死の予兆を漂わせています。
✦ この絵の舞台
古代ギリシャの都市コリントスが舞台です。背景には夕陽に染まる不気味な地平線と、様式化された異国風の植物が描かれています。ジャポニスムの影響を受けた平面構成が、悲劇的な異国情緒をより一層引き立てています。
✦ 時代背景
1898年、フランスのデカダン派の詩人カチュール・メンデスが、エウリピデスのギリシャ悲劇を当時のパリの観客に向けて情熱的で凄惨なアプローチで翻案しました。夫の裏切りに復讐する「宿命の女」の狂気は、当時の演劇界最大のトピックでした。

出典・参考資料
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