
- 寸法
- 27 × 40 cm
- 技法・素材
- 紙に水彩、グアッシュ
- 所蔵
- 個人蔵
Sachte
1929年
水彩
✦ 見どころ(技法・色彩)
バウハウス時代の直線的で冷徹な幾何学作品の中では例外的に、絵画的なアプローチがとられています。背景は厳密に二分され、非常に柔らかいグラデーションで塗られています。細くシャープなインクの線の周囲を、水彩のソフトなにじみが包み込み、寒色と暖色、静と動が完璧な均衡を保っています。
✦ この絵の舞台
具体的な風景は描かれておらず、純粋な幾何学と色彩による抽象空間が広がっています。しかし、その背景には、カンディンスキーが当時暮らしていたデッサウのバウハウス・マイスターハウスでの、親友パウル・クレーと隣り合わせの穏やかなアトリエの空気が反映されています。
✦ 時代背景
1929年のドイツは、世界恐慌の引き金となる株価大暴落の直前であり、社会全体に張り詰めた緊張感が漂っていました。カンディンスキーが教鞭を執っていたデッサウのバウハウスも、右派政治勢力からの本格的な監視と攻撃にさらされ始めており、芸術の自由が脅かされつつある過渡期でした。

出典・参考資料
おすすめの絵画
ほかの画家
内容に誤りがある場合は こちらからご報告ください
このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシーと利用規約が適用されます。





















