Farándula de charlatanes

1863年

版画
Farándula de charlatanes
寸法
177 x 222 mm
技法・素材
エッチング、アクアティンタ、ドライポイント、ビュラン
所蔵
カルコグラフィア・ナシオナル

18世紀末から19世紀初頭にかけてスペイン宮廷で活躍し、伝統的な宗教画や肖像画のルールを解体した画家。

聖職者と軍部が結託した強権政治への、静かで激しい怒り。 直接的な刃を隠し、権力の腐敗を普遍的な寓話へと昇華させた、宮廷画家の執念。

✦ 見どころ(技法・色彩)

エッチングを主軸に、アクアティンタ、ドライポイント、ビュランなどの技法が組み合わされています。準備素描の段階では鳥頭の人物の胸元に十字架があり、手にサーベルが握られていましたが、銅版へ移植する際にそれらを削り取り、人物のスケールもやや縮小されました。特定の告発を避け、普遍的なアレゴリーへと昇華させるゴヤの緻密な推敲プロセスが、版画の線から読み取れます。

✦ この絵の舞台

実在の特定の地理的背景を排した、野外の抽象的な空間です。旅芸人の仮設舞台(ファランドゥーラ)を見立てた諷刺的な空間となっており、中央には高位聖職者の法衣を纏った鳥頭の人物がひざまずいています。その周囲には、ロバやイノシシ、犬などの頭部を持つ異形生物や、仮面をかぶった群衆が群がり、非理性的な政治状況を野外の見世物芝居として暴き出しています。

✦ 時代背景

1814年のフェルナンド7世の絶対王政復古から、自由主義の三年間(1820–1823年)にかけての政治的混乱期です。カディス憲法が破棄され、啓蒙派や自由主義者への弾圧が吹き荒れる中、宮廷内では国王を取り巻く非公式な側近集団(カマリリャ)や反動的聖職者層が国政を支配していました。ゴヤは宮廷画家の立場にありながら、この強権政治の構造的欺瞞を諷刺版画として記録しました。

✦ 鑑賞のための問い

この鳥の頭をした人物は、群衆に向かって何を語りかけていると思いますか?

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