Forêt de Compiègne

1885年

印象派
Forêt de Compiègne
寸法
54.2 × 64.8 cm
技法・素材
油彩、カンヴァス
所蔵
シカゴ美術館
ベルト・モリゾ

フランス

ベルト・モリゾBerthe Morisot

1841 – 1895

19世紀フランスを代表する印象派の女性画家であり、同グループの創設メンバーの一人。

戸外風景画の伝統を解体し、光と空気の揺らぎそのものを捕まえようとした野心的な実験。グループから離れた孤独な模索の中で、自然の息吹を素早い筆跡とともにカンヴァスへ封じ込めた。

✦ 見どころ(技法・色彩)

速く方向性を持った対角線状のストロークが多用されています。グリーン、イエロー、ピンク、ブルーの絵の具を素早い筆さばきで斜めに重ね、葉の隙間から差し込む木漏れ日を表現。カンヴァスの生の織り目を塗り残すことで、画面全体に軽快な質感を生み出しています。

✦ この絵の舞台

パリの北約80キロメートル、ウワーズ県コンピエーニュに隣接する「コンピエーニュの森」。古くからフランス王家の狩猟地として保護され、巨大なブナや白樺の原生林が広がる自然豊かな景勝地です。画面には光を浴びて白く浮かび上がる白樺の幹と、森林遊歩道のベンチが描かれています。

✦ 時代背景

1885年は、1882年の第7回印象派展の後、1886年の第8回展までグループ展が途絶えていた時期です。画家たちは共同出品から離れ、各自の個性的表現の深化に取り組んでいました。モリゾも戸外風景画の伝統を再解釈し、新たな表現を模索していました。

✦ 鑑賞のための問い

あなたがこの森の遊歩道を歩いているとしたら、どんな音が聞こえてきそうですか?

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