God Speed! 安全祈願

1900年

祈りロマン主義別れ
God Speed!

後期ヴィクトリア朝からエドワード朝にかけてのロンドンで活動し、神話や伝説の世界を現実の光景として再定義した画家。

石造りの城の階段で、輝く甲冑に身を包み、白馬に乗って出陣しようとする騎士。 その傍らで、金色の髪をなびかせた美しい乙女が、彼の腕に真っ赤な帯(サッシュ)を結びつけている。

出陣の際に赤い帯を贈るというこの行為は、単なるお守りではない。 「必ず生きて帰り、これを私に返して」という、二人が再びめぐり逢うための切実な約束の儀式なのだ。

まるで絵本から抜け出したような、完璧に理想化された中世のロマンス。 でも実は、この絵が発表された1900年当時、観衆にとってこの情景は決して「遠い過去のファンタジー」ではなかった。

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