Moonrise over the Sea 海辺の月の出

1822年

静けさロマン主義海
Moonrise over the Sea

18世紀末から19世紀前半にかけて活動し、下位のジャンルとされていた風景画を人間の内面精神を映し出す芸術へと変革したドイツの画家。

紫やオレンジ色に染まる夕暮れの空。 雲の隙間から顔を出した月が、穏やかな海面を神秘的な黄金色に照らし出している。 海辺の大きな岩には、二人の女性と一人の男性が寄り添うように腰掛け、静かに岸へと近づいてくる2隻の帆船を見つめている。

一見すると、夜の訪れを待つ、ロマンチックで穏やかな夕暮れのワンシーン。

でも実は、ドイツ・ロマン派の巨匠カスパー・ダーヴィト・フリードリヒがこの絵に込めたのは、もっと深く切実な「生と死」のメタファーだった。

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