Album of Sketches by Katsushika Hokusai and His Disciples Pl.48 (19th century)
寸法
39.4 × 26.7 cm
技法・素材
紙本墨画淡彩
所蔵
メトロポリタン美術館

Album of Sketches by Katsushika Hokusai and His Disciples Pl.48 (19th century)

江戸時代

Katsushika Hokusai

日本

Katsushika Hokusai

1760 – 1849

✦ 見どころ(技法・色彩)

墨の濃淡と淡い色彩を用いて、馬の臀部の力強い丸みや、四肢の関節の骨組みが的確に描かれています。対象をデフォルメしながらも、解剖学的に不自然さのない力強い線が特徴です。北斎が絵手本で示した、円と直線を用いて万物の形を捉える幾何学的な構成法が、この肉筆画の段階でも応用されています。無駄のない線によって、動物の立体感が見事に表現されています。

✦ この絵の舞台

武蔵国の街道筋や、東海道の品川宿、川崎宿といった宿場町が舞台として想定されます。あるいは、農村の厩舎の風景かもしれません。19世紀の江戸時代後期は、庶民の間でお伊勢参りや名所巡りなどの旅ブームが起きていました。街道のシンボルであり、当時の物流を支えていた荷役馬の日常的な姿が、身近な風景として切り取られています。

✦ 時代背景

19世紀の江戸時代後期は、庶民の間で旅行が爆発的なブームとなっていました。それに伴い、街道を行き交う「馬」を正確に描く需要が絵師たちの間で高まります。また、天保の改革によって華美な浮世絵が厳しく制限された時期でもありました。北斎一門は検閲を避けつつ、弟子たちの技術を向上させるための「絵手本」や、肉筆画の制作へと活動の主軸を移していったという背景があります。

✦ 鑑賞のための問い

2頭の馬は、お互いに何を伝え合っているように見えますか?

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