
- 寸法
- 約 39.1 × 27.1 cm または 約 39.4 × 26.7 cm
- 技法・素材
- 紙本墨画、または墨画淡彩
- 所蔵
- メトロポリタン美術館
Album of Sketches by Katsushika Hokusai and His Disciples Pl.52 (19th century)
浮世絵江戸時代
✦ 見どころ(技法・色彩)
不要な線を一切省き、最小限の墨線のみで最大の立体感を生み出す「減筆法」が用いられています。一本の筆線の中に線の太さの変化と墨のかすれを同居させ、スピード感あふれる運筆で対象の材質感を正確に表現しています。色彩は意図的に墨のモノクロームや限定的な淡彩に抑えられ、線と階調のみで光と影を描き出しています。
✦ この絵の舞台
東海道の宿場町や、隅田川沿いの渡し場など、江戸後期における物流と人の流れが最も活発であった実在の交通要衝が背景となっています。なだらかな丘陵や水流といった自然物と、肉体を駆使して働く人々の動きが対比され、当時の旅ブームによって広く共有されていた「名所」の記号が巧みに組み込まれています。
✦ 時代背景
19世紀前半から半ばの江戸時代後期は、天保の改革などによる出版統制が敷かれた時代でした。華美な錦絵が制限される中、絵師たちは直接的な風刺を避け、歴史や自然観察をモチーフとした作品を提供します。北斎一門も検閲の手が及びにくい「絵手本」や肉筆画へと活動の主軸を移し、工房の技術を維持しました。

おすすめの絵画
ほかの画家
内容に誤りがある場合は こちらからご報告ください
このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシーと利用規約が適用されます。




















