
- 寸法
- 約 39.1 × 27.1 cm
- 技法・素材
- 紙本墨画
- 所蔵
- メトロポリタン美術館
Album of Sketches by Katsushika Hokusai and His Disciples Pl.39 (19th century)
江戸時代
✦ 見どころ(技法・色彩)
和紙の持つ自然な繊維のムラや斑点を、自然の有機的な不規則性として視覚的に利用している点が見どころです。古い斑点のある和紙を背景に用いることで、空間に独特の質感が生まれています。また、対象の細部を極細の筆筋で克明に描き分けることで、生き物の生態を正確に記録しようとする写実的な表現が追求されています。
✦ 時代背景
19世紀の江戸時代後期は、日本の本草学(博物学)が黄金期を迎えていました。貝類や昆虫、奇石などを分類・記録する学問が、武士から庶民にまで広く流行しました。科学的な探求心と絵画芸術が融合し、対象の細部を虫眼鏡で覗き込むようなリアリズム(写実)が歓迎される気風が熟していた時代です。

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