La Marchande D’Oiseaux (The Mechent of Birds)
寸法
シート:50.5 x 65.5 cm、イメージ:47.7 x 63.2 cm
技法・素材
アルシュ織物紙にカラーリトグラフ
所蔵
ポンピドゥー・センター、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、テート・モダン、ナショナル・ギャラリー(ワシントンD.C.)等

La Marchande D’Oiseaux (The Mechent of Birds)

1954年


20世紀前半に活躍したフランスの画家、彫刻家、映画監督。キュビスム運動に参画し、人体や自然を円筒形(シリンダー)の組み合わせで構成する独特の様式を確立したことか…

✦ 見どころ(技法・色彩)

レジェのキャリア後期のシグネチャー技法である「色の外置」が用いられています。モチーフを規定する力強い黒の輪郭線と、その背面を彩る赤、青、黄、緑などの鮮明な色面を意図的に大きくズラして組み合わせています。この視覚的ズレによって、色は形に縛られることなく自由な空気のように画面を漂い、大都市の光景を詩的に再現しています。

✦ この絵の舞台

戦後のフランス・パリの街角が舞台です。急速な近代化が進む大都市パリにおいて、自然の美の象徴である「小鳥」と、古くから市民に親しまれてきた人間味溢れる街頭商いの営みである「鳥売り」の女性が描かれています。人工的な機械要素と自然が対立することなく共存する、都市の健全な風景です。

✦ 時代背景

1954年のフランスは、第二次世界大戦の荒廃から立ち直り、高度経済成長へと向かう真っ只中にありました。工業化と都市開発が進む中、レジェは「すべての人々のための芸術」という信念を持ち、エリート向けの難解な抽象画を否定。労働者や職人といった大衆に開かれた分かりやすい図像を提供することが芸術家の義務だと考えていました。

✦ 鑑賞のための問い

黒い線からはみ出した鮮やかな色彩は、あなたには何に見えますか?

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