
- 寸法
- 128.6 × 95.9 cm
- 技法・素材
- 粗麻布に油彩
- 所蔵
- ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)
Nude Model in the Studio (Le modèle nu dans l’atelier)
1912年
✦ 見どころ(技法・色彩)
支持体には目の粗い粗麻布が用いられ、絵具の物質感と手仕事の感覚を際立たせています。モデルの背中や臀部の肉感的なボリュームは、写実的な陰影ではなく、平面的で鋭角的なグリッドの中に織り込まれています。色彩は抑制された中間色と白・黒が主であり、粗く力強い筆触によるグラデーションへと解体されています。
✦ この絵の舞台
本作の舞台は、フェルナン・レジェが当時住んでいたパリのモンパルナスのスタジオ内部です。画面中央には、モデルの女性が右腕を頭の後ろに曲げ、斜め向きに立っています。その周囲には画架やスタジオの家具、差し込む光線が断片化され、モデルの肉体と完全に一体化した空間が広がっています。
✦ 時代背景
1912年は、キュビスムが分析的段階から多様な展開を見せる総合的段階への過渡期にあたります。この時期、レジェは人間の身体をセンチメンタルな価値ではなく、純粋に造形的な価値として扱うべきだと宣言しました。人物を静物や機械のピストンと同等に扱う、非個人的な方法論を構築していた時代の作品です。

出典・参考資料
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