Crescent of Houses II
寸法
110.5 × 140.5 cm
技法・素材
キャンバスに油彩
所蔵
レオポルド美術館(ウィーン)

Crescent of Houses II

1915年

都市表現主義

エゴン・シーレ

オーストリア

エゴン・シーレEgon Schiele

1890 – 1918

✦ 見どころ(技法・色彩)

現実の風景から橋や教会を意図的に排除し、外界から遮断された「島都市」として描いています。キュビスム的な幾何学を意識した家々の直線と、輪郭に沿って塗られた緑や薄紫色の線が、対位法的な色彩の響きを生み出しています。

✦ この絵の舞台

舞台は南ボヘミア(現チェコ共和国)のヴルタヴァ川沿いの古都チェスキー・クルムロフ(当時のドイツ名クルマウ)。シーレの母親の故郷であり、彼自身も1911年に移住した場所です。城山の頂から湾曲した半島状の古い街区を見下ろす景観が描かれています。

✦ 時代背景

1915年は第一次世界大戦が勃発した翌年であり、ヨーロッパ全体が破局の空気に包まれていました。シーレ自身もエディト・ハルムスと結婚し、オーストリア陸軍への入隊と召集命令を受けた運命の年でした。

✦ 鑑賞のための問い

あなたがこの街に迷い込んだら、どの家に入ってみたいですか?

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