Squatting Woman (Kauernde)
寸法
プレート(版面):47.8 × 31.6 cm、シート(MoMA):66.4 × 48.4 cm
技法・素材
ドライポイント(銅版、インクは黒、青黒色、暗緑色など、各種手漉き紙)
所蔵
ニューヨーク近代美術館(アメリカ)など

Squatting Woman (Kauernde)

1914年

表現主義

エゴン・シーレ

オーストリア

エゴン・シーレEgon Schiele

1890 – 1918

✦ 見どころ(技法・色彩)

ドライポイントという、銅版に直接針で線を刻む技法が使われています。金属を削る際に生じる「まくれ(ささくれ)」がインクを不規則に留めるため、毛細血管や傷口のような、痛々しく震えるような細かな陰影が生まれています。

✦ この絵の舞台

シーレは背景の細部や空間情報をすべて「白色」の余白として消し去りました。現実の部屋や家具は一切描かれず、虚空の中に孤立した人物像のみが激しいコントラストで浮かび上がります。外界から隔絶された、心理的な空間が表現されています。

✦ 時代背景

1914年のウィーンは、第一次世界大戦の戦雲が立ち込める不穏な時期でした。同時に、ジークムント・フロイトによる精神分析が先端知識人の間で浸透し、人間の無意識や欲望への関心が高まっていた時代でもあります。

✦ 鑑賞のための問い

真っ白な空間の中でしゃがみ込む彼女は、何から身を守っているのでしょうか?

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