Arearea アレアレア
1892年
神話

画像: Wikimedia Commons / Public Domain
- 寸法
- 74.5 cm × 93.5 cm
- 技法・素材
- 油彩、カンヴァス
- 所蔵
- オルセー美術館
パリの美術界に自らの新しい美学的達成を認めさせるため、現実の苦難に抗い、理想の神話的楽園をカンヴァス上に創り出した。
✦ 見どころ(技法・色彩)
画面を対角線に横切る樹木が、手前の日常の世界と奥の神聖な儀式の世界を分けている点に注目してください。また、左下の赤い犬は現実の色ではなく、緑色の草地との補色対比によって画面全体に色彩の和音を生み出すための工夫です。
✦ この絵の舞台
タヒチ島南東部のマタイエア地区。熱帯の鬱蒼とした植物と強い光がもたらす極彩色の景観が広がっています。ただし、描かれている古代の信仰空間は現実の写生ではなく、画家の理想郷の情景です。
✦ 時代背景
19世紀末、西欧近代社会が植民地主義の頂点に達し、タヒチもフランスの直轄植民地として西洋化が進んでいた時代。美術界では印象派の技法が飽和し、ゴーギャンらが新しい表現を模索していました。

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