Where Do We Come From? What Are We? Where Are We Going? 我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか
1897年
象徴主義

画像: Wikimedia Commons / Public Domain
- 寸法
- 139.1 × 374.6 cm
- 技法・素材
- 油彩、粗い麻袋地(ジュート)カンヴァス
- 所蔵
- ボストン美術館
最愛の娘の死と自身の病苦、極貧による絶望の中、自らの命を絶つ前に遺言として、人間存在の普遍的な問いと失われゆく楽園の姿をキャンバスに刻み込みたかった。
✦ 見どころ(技法・色彩)
画面上部の左右両角にはクロムイエロー地を用いた文字盤が配され、左上に題名、右上に署名と年記がある。粗い麻袋地(ジュート)の不規則な織り目と絵の具の薄塗りが、古代の壁画のような質感を醸し出している。また、伝統的な1点遠近法を放棄し、人物の尺度の不整合や空間の歪みによって夢幻的な空間を表現している。コバルトブルーやインディゴの背景と、人物の黄褐色の肌が強烈な補色関係を形成している。
✦ この絵の舞台
タヒチ島西海岸のプナアウイア地区の自然環境に着想を得つつ、画家の内面的神話を投影した抽象的・装飾的風景空間。マルティニーク島の記憶やポリネシアの植生、東洋的レリーフの構図的記憶が統合されている。
✦ 時代背景
19世紀末のヨーロッパ社会は急速な工業化と科学技術の発展の一方で、都市生活の異化や物質主義に対する強い精神的危機感に覆われていた。また、当時のタヒチはフランス植民地行政とキリスト教宣教師の活動により、先住民の伝統的文化が急速に消失していた時期であった。

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