Noanoa Pl.46
ポスト印象派

- 寸法
- イメージサイズ:20.3 cm × 31.9 cm(シートサイズ:20.5 cm × 32.1 cm または 50.0 cm × 65.0 cm)
- 技法・素材
- チャコール(木炭)、擦筆(エストンプ)、木版画刷り、水彩補彩、紙
- 所蔵
- オルセー美術館(パリ)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)、スミスカレッジ美術館
西洋の美術アカデミーが押し付ける理想的な裸婦像への、真っ向からの異議申し立て。遠征者の目線を捨て去り、タヒチの人々の骨太な身体と精神の構造に肉薄しようとした画家の決意。
✦ 見どころ(技法・色彩)
木版画の刷りにおいて、ベタ塗りされた黒インクの背景と、削り残された線が強い対比を生んでいます。さらに、台紙にあらかじめ施された黄土色やオレンジ、黄色のグラデーションが重なり合うことで、版画でありながら豊かな中間色を表現しています。インクの重なりが触覚的な浮き彫りのような効果を生み出し、独特の立体感を与えています。
✦ この絵の舞台
本作の舞台は、タヒチ島北西部のプナアウイア地区やマタイエアの海岸沿い、あるいは川辺の自然環境です。日差しを避けて木陰や砂浜に佇むタヒチの女性たちの姿が描かれています。西洋の美術アカデミーが求める仕組まれたポーズではなく、現地住民が日常で見せる自然な身体の重心や傾きが、画家の観察に基づいて緻密に捉えられた情景です。
✦ 時代背景
1893年秋から1895年春にかけてのパリ滞在期、ゴーギャンは西洋のアカデミズム絵画が規定してきたギリシャ・ローマ的な解剖学や、理想的な裸婦像のルールに対して真っ向から異議を唱えました。彼はポリネシア人の骨太で彫刻的な骨格に真の造形的強靭さを見出し、西洋の遠征者としての目線を脱却して、現地住民の精神的構造に肉薄しようと試みました。

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出典・参考資料
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