Portrait of Pablo Picasso パブロ・ピカソの肖像

1912年

肖像画
Portrait of Pablo Picasso

画像: Wikimedia Commons / Public Domain

寸法
93.3 × 74.4 cm
技法・素材
油彩、カンヴァス
所蔵
シカゴ美術館

前衛画壇における自身の存在感を確立し、同時に先達であり支援者であったピカソへの深い敬意と謝意を表明し、一人の独立した画家としての決意を示すため。

✦ 見どころ(技法・色彩)

画面全体が斜線と対角線による幾何学的なグリッドで分割され、冷たいブルー、温かいブラウン、中間色のグレーが隣り合うことで、結晶体のように立体的な輝きを放っています。右下にはピカソを称えるパレットと「Hommage á Pablo Picasso」の文字が描かれています。

✦ この絵の舞台

フランス・パリのモンマルトル地区にある伝説的な集合アトリエ「バトー・ラヴォワール」。水道や電気が不十分で、冬は極寒、夏は酷暑という過酷な環境でしたが、ピカソやモディリアーニら前衛芸術家が集う拠点でした。

✦ 時代背景

第一次世界大戦を間近に控え、都市化と科学技術の発展による緊張感があった時代。美術界ではキュビスムがアトリエ内の実験から公的な展覧会へと広がり、文学や音楽の分野でも時空の再構成という共通の関心が時代精神として流れていました。

✦ 鑑賞のための問い

あなたがもし尊敬する人を描くとしたら、どのような道具や言葉を画面に添えますか?

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