The Sunblind ブラインド

1914年

第一次世界大戦
The Sunblind

画像: Wikimedia Commons / Public Domain

寸法
92.1 cm × 72.7 cm
技法・素材
カンヴァスにグワッシュ、パピエ・コレ(コラージュ)、チョーク、炭(チャコール)
所蔵
テート・モダン

戦争による孤立と経済的困窮の中、現実の混乱から離れ、純粋な絵画的造形思考と静謐な建築的調和をカンヴァス上に構築すること。

✦ 見どころ(技法・色彩)

画面上部から中央へ流れるブラインドの羽板と、手描きで精緻に模倣された「偽の木目(フォー・ボワ)」に注目。そこに実物の新聞紙が直接貼り付けられており、虚構と現実が同一画面上で隣接する緊張感を生み出している。また、卓上のワイングラスは複数視点が統合されて描かれている。

✦ この絵の舞台

フランス南東部、ピレネー=オリアンタル県に位置する地中海沿岸の漁村コリウールの借家。真夏の昼下がり、強い日差しを避けるために木製のベネチアン・ブラインドを下ろし、室内にスリット状の光線と影を取り入れた無人の室内光景。

✦ 時代背景

1914年夏、第一次世界大戦の開戦直前および直後。パリの前衛芸術コミュニティが解体され、画家たちが社会的・経済的混乱に巻き込まれた時期。美術史的には分析的キュビスムから総合的キュビスムへの移行期にあたる。

✦ 鑑賞のための問い

ブラインドの隙間から差し込む光は、この部屋にどんな時間をもたらしていると思いますか?

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