Ora Pro Nobis オラ・プロ・ノビス(我らのために祈り給え)

1903年

天使
Ora Pro Nobis
寸法
115 x 74.5 cm
技法・素材
キャンバスに油彩
所蔵
個人蔵

✦ 見どころ(技法・色彩)

マリアの肌には繊細な黄色とピンクの混色が施され、血の通った温かみが表現されています。背景の天使たちをソフトフォーカスで描く大気遠近法により、手前のマリアや百合のリアルな質感が一層引き立てられています。

✦ この絵の舞台

特定の地上の場所ではなく、キリスト教の伝統に裏打ちされた天上の超越的な空間です。中央の聖母マリアは光背を戴き、周囲を無垢な天使たちが囲んでいます。手前には純潔の象徴である白百合が描かれ、神聖な領域であることを示しています。

✦ 時代背景

1903年のフランスは第三共和政の下、カトリック教会と国家の分離が進み、無神論化運動が起きていました。美術界では印象派が台頭し、ブグローのアカデミックな様式は保守的だと激しく批判されていた時代です。

✦ 鑑賞のための問い

あなたがこの絵の前に立ったとき、聖母の視線の先に何があると感じますか?

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