Le baiser(接吻)

1868年

情熱

フランスの画家カロリュス=デュランによる作品。「Le baiser」はフランス語で「接吻」を意味する。

のちに上流階級の肖像画家として名声を得るデュランだが、本作は彼自身と新婚の妻(画家のポーリーヌ・クロワゼット)の親密なひとときを描いた、自伝的で極めて私的な二重肖像画(自画像)である。

神話や歴史上の人物ではない、現実の世俗的なカップルの愛情をこれほど率直に描いたことは、当時としては非常に革新的であった。

若き日の彼はギュスターヴ・クールベのリアリズムに影響を受けており、本作でも抑制された色調と控えめで優しい筆致が用いられている。

暗い背景から浮かび上がる妻の白いドレスや赤いショール、髪に飾られたバラが、二人の静かな情熱と官能性を美しく伝えている

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カロリュス=デュラン

フランス

カロリュス=デュラン

1837 – 1917

本名シャルル・オーギュスト・エミール・デュラン。フランスの画家であり、近代美術史において重要な役割を果たした美術教育者。

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