Si resucitará-

1863年

版画
Si resucitará-
寸法
178 × 220 mm
技法・素材
エッチング、バーニッシャー/紙
所蔵
国立銅版画館 / プラド美術館

18世紀末から19世紀初頭にかけてスペイン宮廷で活躍し、伝統的な宗教画や肖像画のルールを解体した画家。

自由を圧殺する絶対王政と宗教権力への、痛烈な告発。 弾圧の恐怖に耐えながらも、いつか必ず真理は蘇ると信じて密かに刻み込んだ、希望と祈り。

✦ 見どころ(技法・色彩)

エッチングとバーニッシャー(研磨器)を巧みに組み合わせることで、光と闇の強烈なコントラストが生み出されています。画面中央の女性から溢れ出る透徹した光が、闇に潜む悪魔的な修道士や怪物たちの醜悪な容貌を暴き出しています。肯定的な存在が夜の暗黒的怪物に包囲されるという構図は、ゴヤの初期の代表作『理性の眠りはモンスターを生み出す』を踏襲しています。

✦ この絵の舞台

暗闇に包まれた抽象的な空間です。前作『真理は死んだ』で聖職者たちによって土に埋められた「真理」の女性が、まばゆい光を放ちながら死の眠りから覚醒しようとしています。その周囲には、彼女の復活を阻止しようと、石とラッパを手にした修道士や、犬の頭を持つ怪物、コウモリのような吸血鬼たちが脅迫的に群がっています。右奥では一人の女性が希望の眼差しで復活を見守っています。

✦ 時代背景

1820年から1823年にかけてのスペインは、「自由主義の3年間」と呼ばれる政治的激動期でした。軍事クーデターにより、フェルナンド7世の絶対王政下で破棄されていた1812年憲法が再導入されました。ゴヤは自由の再来を歓迎しつつも、旧体制の絶対主義者や聖職者勢力がどのように反動的打撃を加えてくるかという深い懸念と不透明な予感を抱いていました。

✦ 鑑賞のための問い

闇の中から迫る怪物たちの中で、あなたなら誰に一番恐怖を感じますか?

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