Homme Cactus

1939年

家族抵抗
Homme Cactus
Julio González

スペイン

Julio González

1876 – 1942

✦ 見どころ(技法・色彩)

茶色や赤茶色、黒の線を用いて、人物の姿が抽象的に描かれています。輪郭から突き出す無数のトゲや、空へ向かって伸びる腕の力強い線は、後に制作される鉄の彫刻の構造を紙の上で探求したものです。色彩の濃淡が、金属の質感や立体感を予感させます。

✦ この絵の舞台

具体的な風景は描かれておらず、紙の余白がそのまま抽象的な空間として設定されています。しかし、この緊迫した造形の背景には、ファシズムの脅威にさらされた祖国カタルーニャの過酷な風土と、亡命を余儀なくされた人々の苦難の道のりが暗に示されています。

✦ 時代背景

1939年は、スペイン内戦においてカタルーニャの首都バルセロナが陥落し、共和国政府が崩壊した年です。多くの市民がフランスへ亡命しました。さらに第二次世界大戦の足音も迫り、パリにいたゴンサレスの家族も、敵国人としての監視や離散の危機に直面する極限の時代でした。

✦ 鑑賞のための問い

この人物は、空に向かって何を訴えかけているように見えますか?

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