Sappho サッフォー

1884年

アカデミック美術
Sappho

19世紀フランスにおけるアカデミック美術を代表する人物画家。エコール・デ・ボザール(官立美術学校)にてレオン・コニエのもとで腕を磨き、1861年に『プリアモスの…

三日月がほのかに浮かぶ夜空を背景に、白いドレスを身にまとい、傍らに竪琴(リラ)を置いて静かにうつむいて座る女性。

滑らかな肌や端正な顔立ちが際立つ、理想化された美しさを湛える一枚。でも実は、彼女の心のうちは、この絵の静謐さとは裏腹に深い絶望で満たされている。

彼女のモデルは、古代ギリシャで愛と情熱を謳い上げた実在の天才女性詩人、サッフォー。伝説によると、彼女は美青年ファオンへの報われない恋に深く苦しみ、やがて岩場から海へと身を投げてしまうという悲劇的な最期を遂げる。

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