Graziella グラジエラ
1878年

19世紀フランスにおけるアカデミック美術を代表する人物画家。エコール・デ・ボザール(官立美術学校)にてレオン・コニエのもとで腕を磨き、1861年に『プリアモスの…
肩越しに振り返るその姿は、どこか夢見がちで純朴な雰囲気を漂わせている。でも実は、彼女は単なる風景画のモデルではなく、フランスの詩人ラマルティーヌが著した人気小説(『内密の話』)に登場する悲恋のヒロインである。
ナポリ湾で暮らすしがない漁師の娘(孫娘)である彼女は、身分違いの青年(物語の語り手)と出会い、叶わぬ恋に落ちてしまう。
アメリカの著名な女性収集家キャサリン・ロリラード・ウルフから注文を受けた画家ルフェーブルは、物語の中で美しくも儚い運命をたどるこの少女の姿を、みずみずしい筆致でカンヴァスに描き出した。
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