La fleur noire 黒い花

1949年

La fleur noire
寸法
65.1 x 54 cm
技法・素材
キャンバスに油彩
所蔵
個人蔵

20世紀前半に活躍したフランスの画家、彫刻家、映画監督。キュビスム運動に参画し、人体や自然を円筒形(シリンダー)の組み合わせで構成する独特の様式を確立したことか…

✦ 見どころ(技法・色彩)

植物のうねるような有機的曲線と、鉄骨のような直線の構造線を対比させることで、画面に独自のリズムを生み出しています。また、中央の花びらを覆う深い黒のシルエットが、周囲に配置された赤、青、黄といった純度の高い原色の輝きを極限まで引き立てています。線、量、色がそれぞれ混じり合うことなく自律し、鮮やかな色彩の調和を作り出しているのが見どころです。

✦ この絵の舞台

アトリエの卓上という極小のプライベート空間と、屋外の工業的な公共空間が交差する舞台です。テーブルの上に置かれた観葉植物や花の有機的な曲線の背後には、戦後のフランスで急速に増設されていた高圧電線の鉄塔や、工場の建設用クレーンを連想させる格子状の構造線が介入しています。日常の静物画の配置の中に、近代化していく都市のダイナミズムが持ち込まれています。

✦ 時代背景

1945年12月、第二次世界大戦によるアメリカ亡命生活を終えて帰国したレジェは、疲弊した祖国の姿を目の当たりにしました。フランス共産党に入党した彼は、美をエリートから解放し、労働者や一般市民の日常生活へ還元するという社会主義的な決意を抱きます。戦後復興のエネルギーと、人々の生活に色彩を取り戻そうとする時代の空気が、この作品の背景にあります。

✦ 鑑賞のための問い

あなたがこの絵の中で一番最初に目を奪われたのは、どの色ですか?

お気に入りの絵画を保存しよう

Google で続きを読む
または

登録すると利用規約・プライバシーポリシーに同意したものとみなされます

すでに登録済みの方はログイン

あなたのノート

この絵画から感じたことを、美術手帳に残しておきましょう。

ノートを書くには登録が必要です。

無料で登録する

出典・参考資料

内容に誤りがある場合は こちらからご報告ください

このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシーと利用規約が適用されます。

音楽とアートが、
あなたを待っている。

芸術の物語を通じて自分だけの世界を広げていこう。
最新記事の更新をメールでお知らせします。

無料登録で読む