The Hussar – James C Kulhanek, self portrait
1937年
自画像
✦ この絵の舞台
画家自身が、祖国の伝統的なハサール(軽騎兵)の制服を身にまとった姿が描かれています。具体的な背景の場所は描かれていませんが、彼が身につけている華やかな軍服そのものが、この絵の重要な舞台装置となっています。アメリカ中西部で活動しながらも、自身のルーツであるボヘミアの伝統とヨーロッパの騎士道精神をカンヴァスの上に現出させています。
✦ 時代背景
1937年、画家がWPA(公共事業促進局)の連邦美術計画に参画していた時期に制作されました。アメリカ中西部を代表する地方主義の画家として活動する一方で、彼の中にはヨーロッパの騎士道への強い憧憬がありました。移民二世としてのアイデンティティと、自身の身体的ルーツに対する深い誇りが、この自画像を描かせた時代背景となっています。

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