1933
制作年
1933
寸法
47 x 42 cm
技法・素材
紙に水彩、インク、ミクストメディア
所蔵
ウィーン・ミュージアム

1933

1933年

表現主義

✦ 見どころ(技法・色彩)

泥褐色やくすんだグレーなど、不透明なアースカラーによる複雑な質感が画面を支配しています。その沈鬱なトーンと激しく対比されるのが、一対の鮮烈なオレンジ色に燃える目です。画面最下部には「KW」のイニシャルと「1933」の文字が刻まれています。

✦ この絵の舞台

描かれているのは、現実の特定の場所ではありません。底なしの混沌を思わせる、混濁した暗く深い抽象空間です。社会的・歴史的な大嵐に呑み込まれ、窒息しかけている画家の精神そのものが舞台となっています。

✦ 時代背景

1933年は、ドイツでヒトラー率いるナチス党が政権を掌握し、オーストリアでもファシズム独裁が確立された破局の年です。左派メディアを活動基盤としていたヴィーナーは表現の場を奪われ、社会全体が全体主義の恐怖に包まれていました。

✦ 鑑賞のための問い

この燃えるような瞳は、今、何を見つめていると思いますか?

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カール・ヴィーナー

オーストリア

カール・ヴィーナーKarl Wiener

1901 – 1949

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