Sainte Famille (The Holy Family) 聖家族
1863年

- 寸法
- 138.5 x 109 cm
- 技法・素材
- キャンバスに油彩
- 所蔵
- 奇美博物館(台湾)
✦ 見どころ(技法・色彩)
ルネサンスの巨匠ラファエロから学んだ、安定感のある三角形の構図が用いられています。聖母マリアの衣服の重厚な質感を、鮮やかな青、赤、白の対比で美しく表現しています。また、足元に置かれた裁縫道具の入ったバスケットは、神聖な存在が質素な日常の中にあることを示す、親しみやすい工夫です。
✦ この絵の舞台
うっすらとした遠山と緑豊かな並木が配された、イタリア風の理想化された風景が舞台です。画家ブグローがローマ賞を受賞したのち、ローマのヴィラ・メディチで研究したトスカーナ地方の景観が色濃く反映されています。神聖な家族を包み込む、平穏で美しい理想郷として描かれています。
✦ 時代背景
1863年のフランスは、ナポレオン3世が率いる第二帝政の最盛期でした。政府は自らの統治を道徳的に正当化するため、カトリック教会との結びつきを強めていました。そのため、当時のサロン展では、健全なキリスト教的な「家族愛」や「母性」を称揚する絵画が推奨され、高く評価される時代背景がありました。

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出典・参考資料
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