The Family in the Garden 庭の家族

1919年

家族
The Family in the Garden
技法・素材
キャンバスに油彩
所蔵
ヘント美術館

20世紀前半のベルギーにおいて、印象主義的な光の描写を真っ向から拒絶し、独自の静密な内省的世界を確立した画家である。

✦ 見どころ(技法・色彩)

アンリ・ルソーの影響を受けた、遠近法を意図的に放棄した素朴で平坦な描写が特徴です。明るく鮮やかな色彩で植物や人物がデフォルメされており、一部にキャンバスの下地が見える未完の状態となっています。

✦ この絵の舞台

ベルギーのヴァレヘムに実在するヴィラ「ローゼンハイス(バラの家)」の庭園です。右端には特徴的なピンク色の壁面と、風にたなびくベルギー国旗が描かれています。第一次世界大戦の過酷な亡命生活からようやく帰還した画家一家にとっての、地理的かつ精神的な安息の地であり、新しい生活の舞台となりました。

✦ 時代背景

1919年の夏、第一次世界大戦が終結し、イギリスへ亡命していた画家一家が祖国ベルギーへ無事に帰還を果たした時期です。表現主義が席巻する戦後の近代美術界へ適応していくための新たな実験のスタートでもあり、戦後の不確かな社会状況の中で、新しい生活と再生への希望が交錯していました。

✦ 鑑賞のための問い

庭に集う家族の中で、あなたが一番最初に目を奪われたのは誰ですか?

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