The Sleepers
寸法
43.3 × 43.7 cm
技法・素材
キャンバスに油彩
所蔵
アントワープ王立美術館

The Sleepers

1918年

象徴主義第一次世界大戦

19世紀末から20世紀半ばにかけてベルギーを代表する象徴主義・表現主義の画家として活躍し、新たな美学を追究した「第一次ラーテム派(シント=マールテンス=ラーテム…

✦ 見どころ(技法・色彩)

人物たちが横方向の帯状に並べられる、平面的な構図が特徴です。人物の皮膚は陶器のように滑らかで血の気が失われており、15世紀の初期フランドル派に倣った抑制された筆致で描かれています。灰褐色やオリーブグリーン、エメラルドグリーン、アッシュグレーといった寒色系の中間色を基調とした色彩が、現世から遊離したような静寂を生み出しています。

✦ この絵の舞台

木の柵や羊の群れが描かれ、一見すると屋外の農村風景に見えます。しかし、これは外的な現実空間ではなく、完全に抽象化された内面的な精神世界です。幾何学的な直線によって切り取られた極限まで平坦な空間は、人々を現実世界の喧騒から遮断しています。魂が内に向かうための、修道院の瞑想室のような役割を果たしている空間です。

✦ 時代背景

1918年、第一次世界大戦の最終年です。1914年の大戦勃発と同時に、画家は家族を伴ってイギリスへと亡命しました。ウェールズの沿岸部アベリストウィスでの短い滞在の後、内陸の村ランディロエス、さらにはロンドンへと拠点を移します。見知らぬ土地を転々とする中で、画家は耐え難い孤立と不安を味わっていました。

✦ 鑑賞のための問い

手前に脱ぎ捨てられた黒い靴は、誰が履いていたものだと思いますか?

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