Aufbau II (around 1923) 構築 II

- 技法・素材
- 紙に抽象幾何学構成、コラージュ
- 所蔵
- ウィーン・ミュージアム
✦ 見どころ(技法・色彩)
後年の暗鬱なモノクローム作品とは対照的に、赤、黄色、ピンク、青といった驚くほど鮮やかな色彩が多用されています。これらの鮮烈な色面が互いに重なり合い、傾斜して配置されることで、平面でありながらダイナミックな奥行きと推進力が生み出されているのが大きな見どころです。
✦ この絵の舞台
具体的な都市の風景を描いたものではなく、完全な抽象空間が舞台です。複数の平面や、足場を思わせる梁、細い直線が幾層にも重なり合っています。これらは、都市を構成する物理的・力学的なエネルギーそのものを表現しており、三次元的な空間が立ち上がるような感覚を与えます。
✦ 時代背景
1923年当時のオーストリアは、第一次世界大戦の敗戦による廃墟からの「再建・復興」が最大の社会的使命とされていました。ヨーロッパ各地では、ロシア構成主義やドイツのバウハウスなど、合理的な新世界の構築を掲げる前衛芸術運動が連動して起きており、本作もその流れに呼応しています。

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出典・参考資料
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