Wounded Amazon 傷ついたアマゾン
1905年
神話象徴主義

- 寸法
- 62.8 × 72.7 cm
- 技法・素材
- キャンバスに油彩
- 所蔵
- ハーバード大学ブッシュ・ライジンガー美術館
✦ 見どころ(技法・色彩)
くすんだ砂塵のベージュを背景に、アマゾンの血や兜の羽飾りの赤、金属製脛当ての冷たい光沢の対比が際立っています。アカデミックなデッサンではなく、実際のモデルを写真撮影してレイアウト素材とする手法がとられました。平面的でありながら筋肉質な身体描写には、画家の彫刻的な志向が表れています。
✦ この絵の舞台
古代の女戦士部族「アマゾン」と、野蛮な半人半獣「ケンタウロス」との間で繰り広げられる決死の戦場です。特定の神話テキストに基づくものではなく、画家自身の自由な構想によって考案されました。乾いた埃の舞う大地で、致命傷を負いながらも盾を掲げるアマゾンと、息絶えた戦士の遺体が描かれています。
✦ 時代背景
1900年代前半のドイツは、女性の社会進出や最初の女性解放運動の波が高まりつつあった時期です。傷を負いながらも武器を手放さないアマゾンの姿は、伝統的な「か弱く守られるべき女性像」への挑戦であり、力強さと壊れやすさを共存させたモダンなジェンダー観を反映しています。

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