Mykene ミケーネ
1954年

- 寸法
- 画面:38 x 48 cm(紙面:47.5 x 61.6 cm)
- 技法・素材
- 厚手クリーム色織り込み紙に5色カラーシルクスクリーン
- 所蔵
- ナショナル・ギャラリー(ワシントンD.C.)
✦ 見どころ(技法・色彩)
カラーセリグラフ(シルクスクリーン)の技術が完璧に発揮されています。バイオレットの神秘的な深みとオレンジの鮮烈な輝きが対比され、インクの粘り気のある厚みが紙の上にかすかな表面レリーフを形成し、古代の壁画のような触覚的な質感をもたらしています。
✦ この絵の舞台
ギリシャのペロポネソス半島に実在する青銅器時代の古代遺跡都市「ミケーネ」。シュリーマンが発掘した黄金のマスクや巨石の城壁といった考古学的記憶が、抽象的な記号として抽出され、古代の霊気が漂う儀式の場として再構築されています。
✦ 時代背景
1954年の西ドイツは「経済の奇跡」と呼ばれる目覚ましい復興を遂げ、消費社会へと邁進していました。バウマイスターはその急進的な近代化の中で、あえてヨーロッパ文明の最も古い根源へと遡行し、人間精神の普遍的な連続性を証明しようとしました。

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