Grand Bouquet グラン・ブーケ

1901年

象徴主義
Grand Bouquet

画像: Wikimedia Commons / Public Domain

寸法
248.3 × 162.9 cm
技法・素材
パステル、水で濡らしたパステル、一部デトランプ/白色既製地塗りカンヴァス
所蔵
三菱一号館美術館

長く暗い「黒の時代」を抜け出し、家族の愛や理解者の支援を得て到達した「色彩の時代」の喜びと、自らの内なる生命力の開花を、圧倒的な光と色彩で表現したかった。

✦ 見どころ(技法・色彩)

画面上部に配置された巨大なヒマワリ状の花は、床から2メートルの高さに設置されることを前提に、鑑賞者の視線を引き上げるように計算されている。また、青い花瓶の表面などに見られる微細な亀裂は、パステルだけでなく膠絵の具などの水性絵具が併用されている証拠である。

✦ この絵の舞台

フランス・ブルゴーニュ地方ヴェズレー近郊のドムシー城の大食堂。天井高約4.5メートル、黄色いトーンの壁面を持つ格式高い空間で、床から約2メートルの高さにある壁面の窪み(ニッチ)にはめ込む装飾壁画として設置された。

✦ 時代背景

19世紀末から20世紀初頭のフランス。アール・ヌーヴォーの隆盛や室内装飾芸術への関心が拡大していた。また、顕微鏡や天体望遠鏡の技術革新により、肉眼では捉えられないミクロの細胞世界や宇宙空間のイメージがもたらされた時代。

✦ 鑑賞のための問い

この花束の中に、あなたが一番惹かれる「夢の花」はどれですか?

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