Interior with Women beside a Linen Cupboard
1663年
風俗画

- 寸法
- 70.0 × 75.5 cm
- 技法・素材
- 油彩、カンヴァス
- 所蔵
- アムステルダム市立美術館所有、アムステルダム国立美術館長期寄託
✦ 見どころ(技法・色彩)
デ・ホーホの代名詞である「通り抜けの構図(ドゥールキックイ)」の極致を示す作品です。手前の暗い室内から、外光が差し込む明るい玄関ホールへの逆光効果が鮮やかに描かれています。床の格子線や家具の配置が厳密な遠近法に基づいており、人物も静物画のように幾何学的・視覚的な調和を保って配置されています。
✦ この絵の舞台
アムステルダムの運河沿いに建つ、裕福な大商人や市参事会員層の邸宅が舞台です。手前の薄暗い室内から、光が差し込む奥の玄関ホール、そして半開きの扉越しに運河と対岸の家々が見えるという、二重の空間構造が描かれています。床の市松模様のタイルや螺旋階段など、当時の富裕層の豪奢な住環境が精緻に再現されています。
✦ 時代背景
17世紀のオランダ黄金時代、リネン箪笥は単なる収納家具ではなく、家庭の富と主婦の家政管理能力を示す最も重要な調度品でした。「主婦が箪笥の鍵を肌身離さず持ち、シーツを配る」という言葉が、女性が家庭内の実権を握っている状態を意味したほど、清潔なリネンの管理は市民社会における重要な徳目とされていました。

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出典・参考資料
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