Cognac Albert Robin コニャック・アルベール・ロバン
1908年

- 寸法
- 120 x 160 cm
- 技法・素材
- カラーリトグラフ(紙)
- 所蔵
- フランス国立図書館(BnF)等
✦ 見どころ(技法・色彩)
鳥の羽に使用されている赤と黄の原色が、樽の茶色と見事な対比を成しています。さらに、下部のブランドロゴに用いられた鮮烈な緑色と呼応しています。緑、赤、黄、黒という極限まで絞り込まれた色数が、通行人の脳裏にブランドイメージを瞬時に焼き付けます。言葉の壁を越えた初期のロゴマークとして機能する、計算し尽くされた色彩設計が見どころです。
✦ この絵の舞台
具体的な三次元的現実空間ではなく、徹底的に抽象化された漆黒の空域です。その闇の中に、コニャックを熟成させるための木製の樽(コニャック・バレル)が重力を無視して斜めに浮遊しています。樽の縁には、極めて鮮やかな赤色と黄色の羽を持つエキゾチックな一羽の鳥が、静かに、しかし誇らしげに止まっています。
✦ 時代背景
1908年は、パリが「ベル・エポック(良き時代)」の繁栄を享受していた最中でした。都市の街頭は新しい娯楽や消費財のポスターで溢れかえっていました。人や馬車が激しく行き交う大通りにおいて、従来の絵画的な細部描写は雑多な風景の中に埋没してしまうため、遠くからでも一瞬で通行人の注意を奪う、強力な視覚的メッセージが求められていた時代です。

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出典・参考資料
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