Alcool de menthe de Ricqlès リクレスのミント・アルコール
1924年

- 寸法
- 約130 x 100 cm
- 技法・素材
- 石版画(リトグラフ)、紙
- 所蔵
- フランス国立図書館(BnF)、パリ装飾美術館(MAD)
✦ 見どころ(技法・色彩)
画面全体を覆う強烈な朱赤の背景と、中央に配された緑色の文字による補色対比が最大の見どころです。女性の身体が大きく湾曲するダイナミックなS字ラインは、製品がもたらす身体的リフレッシュと心地よい香りを視覚的に表現しています。
✦ この絵の舞台
具体的な薬局や醸造所の風景は一切描かれていません。代わりに、製品がもたらす「瞬間的な清涼感と活力」を象徴する劇的な抽象空間が構築されています。画面全体を覆う強烈な赤の平坦な背景が、日常的な薬のイメージを打破する舞台装置として機能しています。
✦ 時代背景
1920年代前半、第一次世界大戦を終えたフランスの人々は、健康的で活気に満ちた新鮮な刺激を求めていました。リクレス社もまた、従来の「厳格な医薬品」という硬いイメージから脱却し、近代的な「爽快感をもたらすライフスタイル・アイテム」へとブランドを刷新しようとしていた時代です。

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