Noanoa Pl.44
海

- 寸法
- 15.0 × 12.0 cm
- 技法・素材
- 木版画、ワックスおよび樹脂系顔料の手塗り重層刷り、ヴェラン紙
- 所蔵
- シカゴ美術館
✦ 見どころ(技法・色彩)
小刀による刻線に加え、針や点刻工具を用いた細かなスティップリングが施され、明暗の階調が表現されています。印刷に際しては、黒インクで版骨を刷るだけでなく、溶剤で希釈した赤オレンジ色や黄土色、緑色のワックス顔料を筆で部分的に直接塗布し、極薄の紙へ手作業で転写しました。現存する生前刷りは世界にわずかしかなく、顔料の滲みや厚みが1点ごとに異なります。
✦ 時代背景
1894年、パリのヴェルサンジェトリクス通りにアトリエを構えたゴーギャンは、南太平洋の武器や木彫を飾って異国趣味的な空間を作り上げました。この時期、彼は『ノアノア』の挿絵本に挿入するための小版木版画を、自作のプレス機や手指を用いて精力的に刷り上げています。版材にはパリの木材商から供給された高品質な合板が含まれていました。

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出典・参考資料
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