The Circus サーカス

1891年

新印象派
The Circus

画像: Wikimedia Commons / Public Domain

寸法
186.0 cm × 152.0 cm
技法・素材
油彩、カンヴァス
所蔵
オルセー美術館

自らの新しい色彩理論と線条理論の到達点を世に問うため、命を削りながらも都市の歓喜と上昇のエネルギーを大画面に描き出そうとした。

✦ 見どころ(技法・色彩)

画面下部の馬場における躍動的な曲線と、上部の観客席における水平・垂直の幾何学的な格子状の対比に注目してください。また、馬の体勢や鞭のしなりなど、あらゆる運動線が右上がりに統一されており、見る者に上昇や快楽の感情を引き起こすよう計算されています。

✦ この絵の舞台

19世紀末のパリ9区モンマルトル地区に実在した「フェルナン・サーカス(後のメドラノ・サーカス)」。ガス灯や初期の電気照明に照らされ、ブルジョワジーから労働者層まで多様な階層が集う熱気あふれる社交場でした。

✦ 時代背景

19世紀末のパリはベル・エポック期にあたり、都市夜間文化と大衆消費社会が開花していました。多色石版画による鮮やかな興行ポスターが街を彩り、大衆視覚文化とファインアートが交差する時代でした。

✦ 鑑賞のための問い

画面右下で幕を掲げるピエロは、あなたをどんな世界へ誘おうとしているように見えますか?

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